有機畑を歩いていると、必ず何かしらの発見があります。慣行農業(農薬や化学肥料を使う一般的な農業のこと)を行うよその畑では、型で押したように同じ形の無表情な野菜が並んでいますが、私たちのような有機農家の畑に並ぶ野菜たちは、形も大きさも様々で実に個性豊か。そんな有機畑で今日気付いたのは生長中の有機白菜のこと。

ずらりと並ぶ有機白菜ですが、3~4個おきに虫に食われて大きくなれない可愛そうな姿の白菜が点在しています。他の白菜はちゃんと大きくなっているのに、何故こんな惨めな姿に???

この現象は去年の今頃視察におじゃました青森県横浜町の「はまなす生産組合」さんでも目にしました。はまなすさんの畑では、有機キャベツで同じ現象が起きていたのです。

この白菜を見ていて分かるのは、畑の虫たちは野菜を食べはするけれど、全て食い尽くすという薄情なことはしないということ。たくさんあるうちのほんの少しだけいただいて、後は農家さんのためにちゃーんと残してくれる。虫の残した糞はそのまま畑の栄養になるし、活動時期が終わると彼らは自らの身体を土の一部と化し、次の野菜の糧となってくれる。
農薬なんかまかなくっても、虫は自分たちの必要以上に野菜を食い尽くすことはしないということ・・・有機白菜の畑から、虫たちの謙虚さが伝わってきます。