突然ですが、東北牧場では3月20日をもって、有機JASの認定事業者をやめました。簡単にいえば、今後ワタシたちが出荷する野菜には「有機JASシール」が付かなくなります。あ、もちろん生産方法は従来どおりですので、どうぞご安心くださいませ!

「信頼の証」と言われる有機JASマークですが・・・
今までワタシたちは「有機JAS」を前面に出して野菜を販売してきましたが、実はこの一年ほどずっと悩んでいました。やめた理由は色々あるのですが、一言でいえば「有機JASを続ける意義が感じられなくなった」ということでしょうか。ワタシたちが有機JASをやめたことによって、農林水産省をはじめ頭のカターイ役人さん達の考え方に、一石を投じられればと思います。
具体的な理由は以下のとおりです。
■理由1:ワタシたちは農薬や化学肥料を「一切使ってない」のに、有機JASのせいで「使っている」と思われてしまうのは耐えられない・・・
有機JASは「安全の証」といいますが、実は決められた農薬の使用を認めています。最近は消費者さんの意識も高まり、このことを知っているお客様も多くなりました。「有機JASをとっているということは、東北牧場さんは農薬使ってるんですね?」と質問されるたび、ドドーンと落ち込んでいたワケです。ワタシたちの野菜が100%安全だということを証明するために、有機JASが障害になってしまうという皮肉な状況になってしまったのです。

■理由2:記録作業の負担が大きすぎ!このままじゃ鍬(くわ)持ってる時間より、ペン持ってる時間の方が長くなってしまう・・・
年間100種類以上もの野菜を作り、ほとんど毎日収穫出荷しているワタシたちにとって、記録作業は膨大で非常に複雑。農薬や化学肥料を使っているのなら記録の必要もあるだろうけど、一切使ってないのに何で???もっと単純明快でいいんじゃない?しかも今年はもっと細かく記録するよう指導を受ける始末。そんなのムリ。ワタシたちは独自の基準で記録を作り、トレーサビリティ(栽培履歴の管理)に対応できる必要最低限の記録管理をし、空いた時間とエネルギーをより良い野菜作りのために費やすことにしました。もちろんお客様の求めに応じて、情報開示もします。

■理由3:検査する側の登録認定機関に問題があり過ぎ
偽装表示が後を絶たない有機JAS。これは生産者の不勉強のせいもあるけど、何より検査する側の問題が大きいから。認定基準の厳しさも検査する機関によってバラバラ。数年前に視察に行ったある某大手生産者さんは、煙草の吸殻が落ちている畑で野菜を収穫し、有機JASマークをペタッと付けて出荷していました。ワタシたちの検査を担当していたおっかなーい検査官だったら、一発で認定取り消しのハズ。こんな不公平ってないですよね。
■安全性はこれからも変わりません。美味しさは・・・もっと美味しくなるハズです!
有機JASをやめたことが、今後どんな影響をもたらすのか正直とても不安です。離れてしまうお客様もいるかもしれません。ですがワタシたちは引き続き、最高に安全で、最高に美味しい野菜をお届けしていきます。「有機JASをやめたら、野菜がますます美味しくなった!」と言われるようガンバッテまいりますので、今後ともご愛顧くださいますようお願いいたします。
