サラブレッドの育成も手がける東北牧場では、馬の堆肥を有効利用し、農薬や化学肥料を使わない「有機農業」で野菜を栽培し、全国のお客様へ宅配しています。「有機JAS規格」で使用が認められた農薬や化学肥料も一切使用しておりません。どうぞ安心してお召し上がりください。
毎日馬房からでる敷き藁とボロ(馬糞)を完全に熟成させると、良質の堆肥になります。身土不二の卵を産む鶏の糞、牧場内の林から集めた腐葉土、刈り取った雑草とともに堆肥として用いる循環型有機農法です。
【敷き藁と馬糞】
東北牧場の馬房(ばぼう)から出る敷き藁とボロ(馬糞)を完熟させて、堆肥にしています。
【鶏糞】
身土不二の卵を産む鶏の鶏舎から集めた鶏糞も堆肥に使われています。
【腐葉土】
85ヘクタールの牧場敷地内から採取した腐葉土を堆肥に使っています。
【有機畑】
化学肥料を使わないので、野菜には苦みがなく美味しく育ちます。
虫との共生を大切にしているので、薬剤を使った除虫対策はしておりません。不織布をかけて防虫したり、マリーゴールドを植えて防虫する工夫をしています。力のある土で育った健康な野菜につく虫は、外側の数枚を食べはするものの、中まで食い尽くすことはしません。
また、涼しい北の地の利で、南の地ほど虫に悩まされることがありません。牧場は、財団法人日本野鳥の会より「ミニサンクチュアリ」の認定を受けており、野鳥たちも虫をついばんでくれます。
【不繊布】
春先の不繊布は、防虫のほかに保温の役目もあります。
【マルチ】
芽が出るときには保温の役目のほか、色によっては防虫の効果も。
【マリーゴールド】
虫が付きやすい野菜の周りには、防虫効果のあるマリーゴールドを植えたりします。
【てんとう虫】
バランスのとれた生態系の中では、害虫が異常発生することはありません。
【みつばち】
農薬を使わないので、畑やその周辺にはたくさんの生き物が暮らしています。
【野鳥】
東北牧場の敷地内にある池には、たくさんの野鳥や渡り鳥が飛来します。
【地の利】
涼しい北の地の利も相まって、農薬を使わなくても多彩な農産物の有機栽培を可能にしています。
畝(うね)と畝の間を広くとり、除草機で除草したりテーラー(動力耕作機)で土の中に鋤込みます。畝の雑草は、鎌や手で刈り込みます。しかし、一方で雑草は時に日除けや風除けとなり、野菜の生長を守ってくれる役目も果たします。ですので、雑草を根こそぎすべて抜き取ることはしません。東北牧場は、雑草との共生も大切にしています。
※畝...畑で作物を栽培するために細長く直線状に土を盛り上げた場所
【広い畝の間】
畝と畝の間を広くとり、除草機や耕作機械が入りやすいように工夫しています。
【鋤込み】
テーラー(小型の動力耕作機)で耕すことによって、雑草を土の中に鋤込みます。
【刈り込み】
機械がはいらない畝のまわりは人の手で抜いたり、鎌で刈り込みを行います。
写真は有機大根の様子。東北牧場の有機野菜は、露地栽培を原則としています。直接太陽の光を受け、雨・風にも耐え、清冽な伏流水、澄んだ空気、農薬を撒かれたことのない豊かな大地から自然の恵みをたっぷり吸収しています。ハウスは雪がつもる時期に葉物野菜を育成するためと、苗床作りに用いています。
最近、土を使わない水耕栽培や発光ダイオードLEDを使った野菜の栽培が注目を集めていますが、これらの方法で栽培された野菜は、色が薄く、どこか頼りなくひ弱な印象を受けます。
東北牧場では、正反対の露地栽培が原則。東北牧場の有機野菜は、じっくりと時間をかけて、日光を浴び、土に含まれる養分を吸収し、時には風、雨、雪など、自然の厳しさを体験しながらたくましく育つため、色濃くシャキッとしていて栄養価も高いのです。
なお、東北牧場の有機畑は、周囲を雑木林で隔離されているので、敷地外から農薬等が飛来する心配もありません。
雪の降る前に、東北牧場の畑に堆肥をすきこみます。雪に覆われる12月から3月中旬までの約4ヶ月間、雪の下でゆっくりと休息し春まで力を蓄えます。3月中旬の雪解けと共にまた堆肥をすきこんで耕起し、力のある土を作ります。
雪の下でじっくり生育され冬を越す野菜は、にんじん、長いも、にんにく、らっきょう、玉ねぎなど。秋に芽をだしたこれらの野菜は、雪の下で重さと寒さに耐えて育つため、組織がしっかりとして歯ざわりのよいものとなり、旨みもこの時期に熟成されます。
【休息中の畑】
春まで力を蓄えています。
【有機にんにく】
雪の下でじっくりと生長します。
【有機 玉ねぎ】
春に向けて甘みを蓄えます。
【有機ほうれん草】
寒さが美味しさを濃縮していきます。