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東北牧場の米づくり2022 〜リベンジ編〜

更新日:2023年9月25日

東北牧場で米づくりを始めたのが今から3年前の2019年春。

10年以上耕作放棄された田んぼを譲り受けてのまさに開拓でした。

当時の田んぼはご覧の通り。田んぼというには程遠いただの荒地です。



何度も何度も耕起を繰り返しました。



かつての水路は分厚い土に埋もれてしまい、水を引くのが極めて困難な状況です。

そのため、陸稲(おかぼ)栽培を試みました。

畑と同じように作った土へ、苗を手作業で植え付けします。



排水も埋もれてしまっているため、収穫時期を迎えた田んぼには夏に降った雨水がこんなにたくさん残っています。

それでもようやく手で刈り取り作業をし、どんぶり茶碗一杯程度の僅かな米を収穫しました。

あんなに苦労したのに、たったこれだけ。

ため息しか出ませんでした。



翌年の2020年と2021年の春。

苗を植えるのではなく、種籾を直播する方法に挑戦しました。



小麦の種蒔き同様、トラクターに播種機を取り付け、種籾を直播します。

これで芽が出てくれたら労力はだいぶ減ります。



種蒔きから2週間ほど。無事に芽が出揃いました。



あれから2週間。

稲と雑草の区別がほとんどつかず・・・。



トラクターにカルチという除草機を取り付けて、ようやく除草しました。



9月になると稲の花が咲きました。



収穫できた米は数キロ。

どんぶり茶碗よりは増えましたが、まだまだ。



耕作放棄の期間が長すぎて、圧倒的に栄養が足りていません。

自家製の堆肥を入れて何度も耕します。



そして、今年も米づくりが始まりました。

土の状態は年々良くなっています。堆肥を入れて耕起を繰り返した効果だと思います。


でも、まだまだ作物を育てるには物足りない土です。


今年は田んぼのほとんどに大豆を蒔きます。

大豆は土づくりに効果があるためです。



4回目のチャレンジとなる今年こそは米を収穫したいので、すでに土がベストな状態の畑でも米を栽培することにしました。

保温用のビニールマルチを張り、空いている穴一つ一つに苗を約10本ずつ植え付けます。

田んぼで栽培する稲と違い、陸稲で栽培する稲はほとんど分げつしないため、多めに苗を植えます。


今年の秋はどれだけの米が収穫できるのか。

農薬や化学肥料を一切使わない東北牧場の米づくり、今年も挑戦中です。

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